2012年3月13日火曜日

貧血の度合いについて教えてください。 先週血液検査をしたのですが、その結果貧...

貧血の度合いについて教えてください。



先週血液検査をしたのですが、その結果貧血であることが判明しました。

以下の数値が基準値以下のようです。



赤血球数:313

ヘモグロビン:8.7

ヘマトクリット:26.1

MCV:84

MCH:27.8

血清鉄:7



この数値だと貧血のひどさの度合いとしてはどのくらいのものなのでしょうか。

鉄剤を服用したほうがいいでしょうか?



自覚症状は疲れやすい、頭痛位しかないのですが…

知識がないため、教えていただけるとありがたいです。







鉄欠乏性貧血の診断基準と分類に関して、厳密には循環赤血球量の減少した状態と定義されますが、通常は血液の血色素量(ヘモグロビン濃度)が低下した状態と考えて良いでしょう。成人では男性13g/dl、女性12g/dl以下がこれに該当しますが、高齢者では11g/dl以下を貧血と考えれば良いでしょう。

貧血原因の目安、分類に関しては、平均赤血球容積(MCV)により次の3タイプに分類されます。

小球性貧血:MCVが80未満のもの

正球性貧血:MCVが80~100(正常)のもの

大球性貧血:MCVが100より大きいもの

MCVによる貧血の分類の詳細としては、下記の通りです。

小球性貧血(MCV<80)

1.鉄欠乏性貧血:慢性の出血によることが多いです。血性鉄低値、フェリチン低値。

2.サラセミア:グロビン合成能の先天的な低下による。

3.鉄芽球性貧血:ヘム合成の異常で、鉄芽球の増加が特徴的。

4.慢性疾患に伴う貧血:慢性感染症・慢性炎症性疾患・悪性腫瘍に伴う貧血等。

正球性貧血(80<MCV<100)

1.急性出血による貧血:消化管出血など

2.溶血性貧血

a)赤血球自身に原因:先天性→遺伝性球状赤血球症(HS)、後天性→発作性夜間血色素尿症(PNH)

b)赤血球以外に原因:抗体によるもの→自己免疫性溶血性貧血、抗体以外→機械的障害による溶血性貧血

3.再生不良性貧血

4.骨髄癆性貧血:癌の骨髄転移・白血病・骨髄繊維症など

5.続発性貧血:腎疾患・内分泌疾患・肝疾患・慢性感染症・悪性腫瘍

大球性貧血(MCV>100)

1.巨赤芽球性貧血

a)ビタミンB12欠乏:悪性貧血・胃摘出後

b)葉酸欠乏性:吸収障害・菜食主義者・薬剤

c)赤白血病

2.その他の大球性貧血:肝疾患・再生不良性貧血・溶血性貧血の一部



以上、診断する立場に無いので恐縮ですが、MCVは、やや低値、鉄は低値と考えます。医療機関を受診して正しい診断を仰ぐ事をお勧め致します。








赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリット、低いですね。



貧血は自覚症状がでた頃には、かなり病状が悪化してることが多いです。



鉄は貯蔵鉄と血清鉄の二つがあります。銀行のお金とお財布のお金のような関係です。

銀行に貯金があれば、いつでもおろせて、お財布にお金があるので一見生活はできます。

が、働きもせず(収入なし)、お金を使い続ければ、いつのまにか銀行のお金が無くなってしまい、一気に貧乏になってしまいますよね。



このように、気づかずに貯蔵鉄がなくなってしまうと、血清鉄にもかなり影響がでて、症状は悪化し、回復するのも時間がかかってしまいます。



早めに、医師にみてもらったほうがよいですよ。

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