胃全摘出後の貧血について
約4年まえに胃全摘出しました。
貧血がすすんでいるとのことで、ビタミンB12製剤の内服を処方されました。
胃全摘出後だと、ビタミンB12を吸収する物質が体内(胃)より放出されないため、あまり意味はないのでは…と感じます。
胃全摘出後の貧血に関してはビタミンB12製剤の筋肉注射を行うときくのですが、医療に詳しい方・同じような治療をされている方お返事お願いします。
ビタミンB12は胃粘膜から分泌された内因子と結合し、回腸末端で吸収されます。
ですから胃切除後には内因子欠乏によるB12の吸収障害→貧血、が必ず起こる訳です。しかしB12は内因子との結合がなくても、単体でもある程度吸収されることがわかっています。総吸収量の1~2%がこの受動的吸収によるもので、この吸収は内因子が欠乏した状態でも保たれるというものです。
最近では、経口でも、多量のビタミンB12(1000~2000μg/日)を使えば
十分に補充できることが複数の研究からわかってきています。
disney_happy_twoさんにおいて、経口での補充が不十分であった場合は
筋注に変更するということになると思われます。
ただし、その研究も長期に渡って、行われたものではありませんので、どのようなメリットがあって処方されるのか、主治医にお尋ねになった方がよろしいかと思います。
こちらに書かれているように、胃全摘出後だと吸収効率は悪くなりますが全然吸収されないわけではないので、経口でも大容量摂取すればよいです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%AA%E6%80%A7%E8%B2%A7%E8%A1%80
確かに、ビタミンB12の吸収には胃に存在する内因性の吸収促進物質が必要で、胃全摘の場合は、内服は効果がないとされていますが、最近、ある程度多量を長期に服用すれば問題なかったとする報告もありました。
実際の貧血の推移を見ていただいて、それから注射へ変更するかどうか、判断されるのは如何でしょうか?
恐らく、貧血の度合いがそう緊急性を伴わない程度だったのでは?と想像しますが…
お大事に。
質問者様のおっしゃる通りです。
有効性ゼロとは言いませんが、内服では効果は低いでしょう。
ビタミンB12欠乏が進むと、不可逆的な神経障害も起こりうるので、早急に注射投与に変えてもらって下さい。
…ただ、もしも、かかられた医師が何も考えずに漫然とビタミンB12内服投与を指示していたのなら、その医師に対する信用という意味で、本当にビタミンB12欠乏による貧血だったのかにも若干の疑問が生まれます。
胃全摘後の貧血で、最初に思い浮かべなければならないのは確かにビタミンB12欠乏ですが、その他の原因による貧血もありえます。
胃酸が分泌されないことに伴う鉄欠乏性貧血(但し、術後1年に多いです)や、胃癌による胃切除だったのであれば再発による炎症性貧血も考えられます(巨大胃潰瘍による胃切除であれば除外できますが)。後者なら、腫瘍の画像的な検索も必要です。
主治医の先生はMCV、MCH、MCHCなどの赤血球の大きさを求める数値を見て、大球性貧血だ、だからビタミンB12欠乏だ、と論理立って処方してくれましたか?
もしもそうでなければ、可能なら他の病院で改めて検査をされた方が良いかと思います。
…と思いましたが、venyukiwhiteさんの回答を受けて、訂正いたしますm(_ _)m
教科書の古い記載を覚えていたようで、近年、大量内服投与が行われるようになってきたようです。
原則が筋注というのは変わらないのですが…どのようなつもりで内服なのか、一度主治医の先生に確認されることをお勧めします。
誤った(古い)知識を訳知り顔で述べてしまいすみません…m(_ _)m
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